家を建てるとき、多くの人が「ハウスメーカーなら安心」と思い込んでいます。実際のテレビのCMをみていたらほとんどは大手ハウスメーカーのCMです。
知名度、ブランド、テレビCMの効果で、なんとなく安心できそう…そんな理由で選ばれていることも多いのが現実です。しかし、その選択肢だけで本当に“あなたにとって心地よい家”が建てられるのでしょうか?
心地家造は常に家に住む、ずっと住み続けられる心地よい家について考えています。
心地よい家とは安心して住み続けられる家。変に地震が来たら潰れてしまう家では安心して心地よい生活をできません。
今回は大手ハウスメーカー施工の軽量鉄骨と工務店の木造建築について考え、不安を取り、工務店施工の家がよりよい生活ができる考え方のひとつになりえるように紹介します。
ハウスメーカーが選ばれる理由
近年の大手ハウスメーカーは、全国展開と広告戦略によって高い知名度と信頼を獲得しています。以下に代表的なハウスメーカーを紹介し、それぞれの特徴を簡潔にまとめました。
ハウスメーカー名 | 特徴 |
---|---|
積水ハウス | 実績豊富な軽量鉄骨・木造両対応。ZEH推進や高断熱住宅に強み。 |
一条工務店 | 「全館床暖房」などの高性能住宅に注力。断熱性・気密性の高さで定評。 |
住友林業 | 木造住宅の高級感とデザイン性が強み。木へのこだわりを活かした提案力。 |
セキスイハイム | 工場生産比率が高く、品質安定と工期短縮が特徴。太陽光発電との組み合わせも提案。 |
ミサワホーム | 「蔵のある家」など収納提案力が強み。デザイン力と長期保証体制も充実。 |
トヨタホーム | 自動車技術を応用した鉄骨構造の堅牢性。メンテナンス体制に定評。 |
ヘーベルハウス(旭化成) | 重鉄骨構造と耐火・耐震性の高さが売り。長期保証と災害対応住宅に注力。 |
これらのハウスメーカーは、全国規模での施工対応と標準化された品質を提供できる点で選ばれやすい傾向にあります。ただし、その分コストは高くなりやすく、設計の自由度には制限があります。 確かにハウスメーカーは、ブランド力と実績があります。構造や仕様が標準化され、品質のバラつきが少ないことも利点でしょう。また、住宅展示場などで体感できる安心感や、ネームバリューの大きさも選ばれる要因です。しかし、その反面「自由度が低い」「価格が高い」「対応がマニュアル的」という声も少なくありません。
木造建築と軽量鉄骨の比較
木造建築の特徴
木造住宅は、日本の気候風土に合った建築様式です。断熱性・調湿性に優れ、夏は涼しく冬は暖かいという快適性があります。さらに設計の自由度が高く、住む人のライフスタイルに合わせた家づくりが可能です。
軽量鉄骨の特徴軽量鉄骨は、ハウスメーカーが多く採用している工法です。工場で部材を生産し、現場で組み立てることで一定の品質が確保できます。ただし、鉄は熱を伝えやすく、断熱性の確保には工夫が必要。設計の自由度は木造に比べて制限がある場合があります。
耐震性能は本当にハウスメーカーだけ?
耐震等級について
耐震等級とは、建築物がどれだけ地震に耐えられるかを示す国の基準で、「住宅性能表示制度」に基づいて評価されます。1〜3の3段階があり、数字が大きいほど耐震性能が高いとされています。
- 等級1:建築基準法の最低限の基準を満たす水準。震度6強〜7程度の地震で倒壊・崩壊しないレベル。
- 等級2:等級1の1.25倍の地震力に耐える性能。学校や病院など、避難所として使われる建物に多い。
- 等級3:等級1の1.5倍の地震力に耐える最高レベル。消防署や警察署など、防災拠点となる建物と同等の性能。
この等級は、住宅ローン控除・地震保険料の割引・補助金制度の条件になることもあります。つまり、耐震等級3を取得した家は、安心だけでなく経済的なメリットもあるのです。 耐震等級は1〜3まであり、3が最も高い性能基準です。これは消防署や警察署など防災拠点に求められるレベルで、地震に対する強さの証です。
木造住宅でも取得可能
「木造=地震に弱い」という誤解を持っている人も多いですが、それは間違いです。適切な設計と施工を行えば、木造でも耐震等級3を取得することは十分に可能です。
熊本地震の具体的事例
2016年4月に発生した熊本地震(最大震度7)は、多くの住宅に深刻な被害をもたらしました。その中でも、耐震等級3を取得していた木造住宅は倒壊ゼロという調査結果が注目を集めました。
国土交通省の調査報告によれば、熊本地震で全壊・半壊した住宅の多くは旧耐震基準、もしくは耐震等級1レベルのもので、耐震等級3の木造住宅は倒壊・崩壊が一棟も確認されなかったとされています(出典:国土交通省「熊本地震における建築物被害の原因分析を踏まえた今後の対策」平成28年6月)。
さらに、熊本県益城町で建てられた耐震等級3の長期優良住宅においても、内装に多少の損傷があったものの構造的な被害はほぼゼロという事例が複数報告されています。これは、地域の工務店や設計士が手がけた住宅であっても、適切な設計と施工、そして最新の基準を満たしていれば高い耐震性が確保できることを示しています。
こうした実例は、「木造住宅=地震に弱い」という固定観念を覆す強力な根拠となり、特に設計士工務店の丁寧な家づくりの価値を証明する材料となります。
2016年の熊本地震では、耐震等級3の木造住宅が倒壊を免れた事例が多く報告されています。実際、設計士工務店が手がけた住宅でも、多くが倒壊を免れ、構造の健全性が確認されています。このことからも、工務店の木造住宅が地震に強いことが証明されています。
設計士工務店の強みと魅力
設計士工務店は、設計と施工を一貫して行うため、お客様の要望に細かく対応できます。プランの自由度が高く、暮らし方に合わせたオーダーメイドの設計が可能です。また、地域密着だからこそアフターフォローもきめ細かく、施工中も直接顔を合わせる安心感があります。
ハウスメーカーとの具体的比較
項目 | ハウスメーカー | 設計士工務店 |
設計自由度 | 限定的(規格内) | 高い(自由設計) |
コスト | 規模の割に割高 | 仕様に応じて適正価格 |
アフター対応 | 担当が頻繁に変わることも | 地元密着で顔が見える対応 |
施工品質 | マニュアル通りで均一 | 職人の技術と誠実さ |
設計士工務店へのマインドブロックはどうしても外せない
「工務店ってちょっと不安…」「保証はあるの?」そんな不安の声にこたえるべく、現在では第三者機関の検査や長期保証制度を導入している設計士工務店も増えています。むしろ、顔が見える関係だからこそ、責任感ある家づくりが実現するのです。
工務店の家を建てたお客様の声
「自由にプランを考えられて楽しかった」
「担当者が最初から最後まで変わらず安心できた」
「完成後もすぐ駆けつけてくれる距離感がうれしい」
「営業トークではなく、きちんと設計と暮らしを考えてくれる姿勢に感動した」
「耐震等級3を取得してくれて、安心感が違いました」
「打ち合わせのたびに現場にも来てくれて、信頼が持てた」
「大手と比較しても遜色のない性能なのに、価格が明確で納得感があった」
「家族構成や生活導線まで考えて提案してくれたのが嬉しかった」
「他の人にも紹介したくなる誠実な仕事ぶりでした」
「自由にプランを考えられて楽しかった」
「担当者が最初から最後まで変わらず安心できた」
「完成後もすぐ駆けつけてくれる距離感がうれしい」
おわりに
家づくりは、一生に一度の大きな決断です。ブランドやイメージにとらわれず、自分たちにとって最も心地よく、信頼できるパートナーを選ぶことが大切です。あなたがまだ知らなかった「設計士工務店という選択肢」。ぜひ一度、じっくりと話を聞いてみてください。